薬の作用や副作用について

薬の作用って

ペットが病気や怪我などをして薬を投与する場合には薬の作用によって
使い分けられています。

 

ペットの体(細胞)に働きかける薬と原因となる細菌や病原体に対して
働きかけるものの2通りがあります。

 

 

ペットの体(細胞)に働きかける薬とは、ホルモンが出すぎてしまったりする時に
抑えるようにする薬とか免疫細胞が過剰に反応してしまうアレルギーなどの時に
つかう免疫抑制剤などがそれに当たります。

 

 

この薬は、症状を軽くするために使うのが目的で、あとはペットが本来持っている
自然治癒力に任せるようにします。

 

このような治療方法を対処療法といいます。

 

次に、細菌や病原体に対して働きかける薬は、感染症などに使われます。
寄生虫や細菌、ウイルス等によって感染症を起こしてしまった場合に、その原因となる物を
殺菌したり、発育を阻害したり増殖をおさえる薬です。

 

この薬はペット自身の細胞には作用しないで、病原体にのみ働くようにされています。
極稀に作用してしまっても毒性は低くなっています。

 

このような治療方法を原因療法といいます。

 

薬の形態は薬によって違ってくる

多くの薬は体内に吸収されて血液の中に入り全身に運ばれます。

 

病気や症状によってその薬の成分がスムーズに運ばれるように
薬の形態が違ってきています。

 

即効で成分を効かせた方が良い場合とゆっくりと行き渡らせた方が
良い場合とで使う形態を変えていきます。

 

動物病院で使われる薬の形態は

 

  • 注射投与(直接血管に薬を注射する)
  • 経口投与(液体、粉薬、錠剤、カプセル)
  • 外用薬(軟膏、クリーム)

 

家庭で投与できるのは、経口タイプと外用薬です。
(糖尿病などの慢性疾患の場合には医師の指導のもと家庭でも
インスリン注射などをする場合があります)

 

 

成分を血液の中に吸収させるのは注射と経口タイプの薬ですが、効き目の早さに
違いがあり、また薬の声質によっても使い分けられています。

 

経口タイプの薬は、口から入って小腸で吸収されてから血管に入り全身にながれていきます。
その為に成分がゆっくりと浸透するので血中濃度が急に上がるのではないので副作用が起きにくいのです。

 

しかし、薬によっては消化管内で分解されてしまって体内に吸収されないものもありますので
すべての薬に使えるわけではありません。

 

その点、注射で薬を体内に入れるとすぐに吸収されて効果が確実に現れます。
また、緊急を要した場合にも効果的です。

 

注射際の注意事項として、薬の吸収が早いために血中濃度の上昇が早くなります。
そのため注射直後の経過を観察しておかないと副作用が出る場合があります。

 

 

外用薬は、皮膚に塗る軟膏やクリームなどですが、それ以外にも目薬や座薬などがあります。
また、フィラリア予防薬やノミ・ダニ予防薬のようなスポットタイプの液体薬を皮膚に投与するタイプもあります。

 

薬は用法用量を守りましょう

薬の説明書や動物病院で処方された時などに用法用量が指示されていますよね
飼い主さんが投与忘れをしてしまったり、治ってきたからと投与しなくなるのは
危険なことなのです。

 

 

まず、薬というのは体の中に入ってもすぐに効果が現れるものではありません。
一度に効果が現れるほど使うと危険だからです。

 

どのように成分を浸透させるのかというと下記の図にあるように、
1回目の投与では、血中濃度は治療域には達しません

 

 

 

2回目以降では、血中濃度が変動しながらも治療域の範囲内にあり、薬の作用が続いています。

 

薬による治療では、血中濃度が治療域の範囲に保たれるようにすることが大切なのです。

 

飲ませるのを忘れてしまわないようにすることは勿論ですが、もし仮に忘れてしまったとしても
2回分を一度に飲ませるようなことをすると危険だということです。

 

 

薬を与える時間と食事の関係

 

食前と食後では、薬の血中濃度の変化が違ってきます。
空腹時に与えると早く成分が吸収されますが排泄も早くなります。
また、食後と食間に飲むのかでも薬の効き目が違ってきます。
(食間とは食事の最中に飲ませるのではなく、食事と食事の間のことです)

 

薬の成分に合わせて用法が書かれていますので守ってくださいね

 

薬の副作用

病気や怪我などを治療する薬ですがペットの体にとっては本来無いものなので
拒絶反応が出てしまうのが副作用です。

 

副作用にも、様々な症状があり、服用をやめれば治ってしまうのものから
臓器に障害が起きてしまうものまであります。

 

特に、長期にわたっての服用で臓器になんらかの異常がでるようです。

 

副作用で特に注意するのは薬物アレルギーが出た時です。

 

ある種の抗生物質やワクチンは、概ね安全に使用できますが、ごく一部で
拒絶反応が起きることがあります。

 

全身に急激な炎症反応(ショック)を起こして時には死に至ります。
このような場合に見られる症状として、皮膚の発疹、呼吸困難、血圧の低下、腸炎などがあります。

 

その場合には直ちに獣医師に連絡して処置して貰って下さい。

 

妊娠しているペットへの投与は胎児に障害が出る可能性があります。

 

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