ペットの利尿薬の作用

ペットの利尿薬の作用

心不全の治療を始める前に使われるのが利尿薬です。

 

心不全にの治療に何故?利尿薬を使うのかと不思議に思いますよね

 

心不全は心臓に負担をかけないようにすることが症状を軽くするのにいいので負担をかけないためには、心臓に送られる血液量を調整するために血液に含まれている水分を尿として排泄させてしまう方法をとりるからなのです。

 

血液に含まれているものは大きく分けると血漿と血球です。

 

割合は、血漿が55%で更に中に含まれているものは、水分が91%で、残りの約9%はアルブミン、グロブリン、血液凝固因子無機塩類、糖質、脂質などで構成されています。

 

そして、血球は45%で中に含まれているものは赤血球が96%、白血球が3%、血小板が1%で構成されています。

 

ということは、血液の中の半分は水分で出来ているということなんです。

 

腎臓で、おおまかに血液は濾過されてるのですが、大まかすぎて必要な成分の殆どを尿として選んでしまっているのです。
そこで、尿管にいく前に再度必要な成分を再吸収させるのですが、その際に水分も再吸収しているのです。その水分を再吸収させないために利尿薬をつかいます。

 

 

利尿薬にはナトリウム(塩分)の吸収を阻害する成分が入っています。
ナトリウムは水に引き寄せられる性質がありますので、ナトリウムの吸収を阻止すれば、水も吸収されないという考えからです。

 

その利尿薬も長期にわたって使い続けるのは問題もありますので、注意が必要です。
利尿薬を使い続けると体の中からカリウムが排出されてしまって足りなくなります。
カリウム不足になると、倦怠感や脱力感、不整脈になどがでてきます。

 

 

利尿薬を使い続ける弊害も考えて医師の指導のもと使うようにして下さい。

 

尿が再吸収される

腎小体で濾過された原尿は尿細管を通りながら必要栄養分や成分を再吸収します。

 

順番は近位尿細管の曲部⇒直部⇒ヘンレループ⇒遠位尿細管の直部⇒曲部⇒集合管

 

それぞれの尿細管で再吸収されるものが違います。

 

 

@は腎臓でAはその腎臓の一部を拡大したものでネフロンといいます
ネフロンとは腎の最小機能単位のことをいいます。
Bはそのネフロンの中にある尿を再吸収する尿細管だけを取り出したものです。

 

さらに尿細管だけを拡大しました。

 

それぞれの尿細管で再吸収されるもの

糸球体で濾過されて排出されたものを近位尿細管で再吸収されるもの
アミノ酸・糖質・ビタミン・水・ナトリウムイオン・カリウムイオン
カルシウムイオン・リン酸イオン・重炭酸イオン

 

近位尿細管で再吸収されずに流れてヘンレループで再吸収されるもの
水・ナトリウムイオン・クロールイオン

 

ヘンレループで再吸収されずに流れて遠位尿細管で再吸収されるもの
水・ナトリウムイオン

 

 

利尿薬は、尿細管別に作用する

 

チアジド系利尿薬は遠位尿細管でナトリウムの再吸収を阻害します。
ナトリウムの再吸収を抑え尿量を増やし、また血管拡張の作用もあります。

 

ループ系利尿薬はヘンレループでナトリウムと
ナトリウムの再吸収を抑え尿量を増やします。もっとも作用の強い利尿薬です。

 

カリウム保持性利尿薬は遠位尿細管において抗利尿ホルモンに拮抗してナトリウムの再吸収を阻害し、カリウムの排出を抑えます。

 

チアジド系利尿薬

成分 ヒドロクロロチアジド
ニュートライド錠25mg(東和薬品)

 

副作用
再生不良性貧血、溶血性貧血、壊死性血管炎、間質性肺炎、肺水腫
全身性紅斑性狼瘡の悪化、アナフィラキシーショック

ループ系利尿薬

成分 フロセミド
フロセミド錠10mg/20mg/40mg(ニプロファーマ)
フロセミド錠20「タイヨー」(テバ製薬)
ラシックス(Lasix)40mg(アベンティス)
[ラシックスジェネリック]フロセミド40mg(Apex Laboratories Pty Ltd)

 

副作用
ショック、アナフィラキシーショック様症状、再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症
水疱性類天疱瘡、難聴、皮膚粘膜眼症候群、心室性不整脈、間質性腎炎

 

カリウム保持性利尿薬

成分 スピロノラクトン
アポラスノン錠25mg(日医工)
アルダクトンA錠25mg/50mg(ファイザー)
アルマトール錠25mg(長生堂・田辺三菱・田辺販売)

 

副作用
犬の腹水に使う場合には、脱水や体重の減少が生じないように注意
高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシスなどの電解質異常
急性腎不全

成分:トリアムテレン
ジウテレン錠30mg(寿製薬)
トリアムテレン錠30mg(イセイ)

 

副作用
発疹などの過敏症状、光線過敏症

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