カメの飼育なんて何の知識もないまま、夏に子亀をもらってしまいました。そこから33年毎年冬眠をしてきた我が家のクサガメです。
自然界で暮らしているままにしているつもりの飼育なので、冬眠もカメの自由にしてきました。今回水棲カメをたくさん飼育している人と知り合い、私のやり方でよく失敗なく冬眠してきたと驚かれました。
私のやってきたカメの冬眠と、知り合いから聞いた冬眠のやり方を紹介します。
クサガメを冬眠させるやり方って?
我が家の冬眠のさせ方は、かなり危ない橋を渡っていたようなので、そのやり方は後ほど説明します。
おそらく正しいと思われる知り合いの冬眠の準備の仕方を教えてもらったので説明しますね。
自然界でカメが冬眠するときの状態は、川や池の泥に潜ったり、落ち葉などが堆積しているところに潜って冬眠しているそうなんです。
泥や落ち葉が堆積している中は水温がある程度一定に保たれている状態、周りの温度に体温が左右されてしまう変温動物にとって冬眠中に温度が変わってしまうのは、大変危険なんだそうです(;´Д`)
ほぼ、自然界と同じような環境にしてあげることが、失敗なく冬眠させてあげられる方法とのこと。
寒くなってきて体が思うように動かなくなってきたら、静かな川底の堆積された落ち葉に潜って春を待つ。水が温んできたら目覚める
カメの自主性に任せた冬眠方法
ここまでの説明を知人から聞いて、な~んだ私も自然界のままに育てているじゃんと思いました。
というのも、我が家で冬眠させていた方法は、カメ吉の好きなようにさせていたからです。
貰った時のカメ吉の年齢はだいたい3歳くらいだと思います。(生まれたてを見たことがありそのサイズから想定しています。)
夏にもらってからカメの要求するままにエサ(ミミズ)を与え続けていたら、秋ごろといってもまだ暑い日があったと思うんですが
エサの食べが悪くなり始めて、とうとう食べなくなり、その内動かなくなってしまったんです。
そして、水槽の底に砂利に埋もれるようなことをするようになったんです。もしかして冬眠なのかなと暢気に観察していたんです。
本当にエサには見向きもしないし、動かないのでこれが冬眠なんだなと思っていました。
そしてこの状態を33年間ずーっと続けていたんです。
ところが、知人からの準備の説明で違っていたことを知りました。
クサガメの冬眠の準備って?
家庭で自然界と同じ状態にするのに必要なものは、落ち葉(広葉樹がいいそうです)と飼育している水槽よりも深い容器。
深い容器の底に落ち葉を堆積させて、川や池の底を再現してあげることだそうです。
水をたくさん入れるのは、気温によって大きく水温が変化しないからです。落ち葉を入れるのも暗くするためと亀って隠れている状態が安心できるようなので落ち葉を入れてあげるようです。
そして、もう一つの準備として夏の間はしっかりと食べさせ冬眠のために体力をつけさせるが、冬眠前までには胃の中や腸を空っぽにするために、エサを与えないことです。
10月中ごろになってくると、エサをあまり欲しがらなくなります。それでも暖かい日などは食べたがる時がありますが、与えないようにとのことです。
気温が下がって代謝も下がってくると、食べたものを消化するのに時間がかかったり消化しても糞として出さないで体内に残っていると冬眠中に腐敗してしまい、それがもとで死んでしまう可能性もあるからとのこと。
間違っていた冬眠のさせ方
まず水槽の水はカメ吉の甲羅がかぶるくらいしかなかったこと。当然、落ち葉なんてない。
エサも食べないならいいや~で終わり。
夏にたっぷりのエサとか、いつエサを食べなくなったとか意識していませんでした。
また、冬の一番寒い日に薄氷が張ることもあったのに
あら~カメ吉が氷漬けになってる
なんてのんきなこと言っていました。もしかしたら氷漬けで死んでいたかもしれないのに・・・
うん、甲羅が氷に挟まれて動けずヤバかった
よく無事に33年間過ごしていたな~とカメ吉の生命力に感心してしまいました。
飼い主がのんきな分生きるために頑張りました
クサガメが冬眠に向かう気温と水温
11月ごろから冬眠に入ると言われても、地域によって気温が違ってきます。
北海道では11月といえば2℃~5℃くらい、東北で6℃~9℃くらい、北関東で10℃前後、東京で10℃~13℃、小笠原諸島では25℃前後あり・・・・九州では12℃から20℃と一言でなん月ごろになると冬眠とは言えないですよね。
そこで気温と水温で判断するようにしてください。
気温が20℃以下になるとエサを食べるのをやめてカメは冬眠準備に入り、水底や落ち葉の中に潜り込みます。
でも、15℃以下になるまでは時折水面に顔を出すが10℃以下になると完全に冬眠にはいる。
と言われていますが真冬でも日中に暖かい日があると動いているときがありますが、寝てないと気にしなくてもいいようです。
クサガメの冬眠中の水替えはするの?
深い容器といっても、どのくらいの深さなのか?
水を30㎝くらい入れるのが理想で、そこに落ち葉を堆積させるから容器としては40㎝以上は欲しいです。
そして、水を変えることはせずに少なくなってきたら足してあげるだけでいいです。
クサガメの冬眠は落ち葉がいいの?水苔じゃだめ?
落ち葉については、ネット上であく抜きをしてから水槽に入れるとあるので、知人にあく抜きはどうするのかも聞きました。
そうしたら、以前はネットで言われているようにしていたけど、あるブログでやっていた方法を試したら、とても良かったのであく抜きをせずに拾ってきた落ち葉をザっと洗ったら(余計なごみを取るため)そのまま水槽に入れているとのこと。
何が良かったのかは、落ち葉を水に入れると微生物?バクテリアの力で落ち葉が分解されてカメにとってはとてもよい茶色の水になるんだそうで、この水が皮膚病や傷を癒してくれる働きがあるようだと
とてもいいことを聞きました。
カメ吉の甲羅は脱皮がうまくいっていないのかボロボロなんです。これを何とかして艶々にしてあげたいと思っていたので、今年の冬眠はぜひ落ち葉水で癒してもらいましょう。
そうなの背中甲羅がはがれてかゆいの
癒しを求めないのなら、水苔でも問題はないそうです。冬眠が終わったら天日干しして次回も使えるから落ち葉を集める面倒がないと言ってましたよ
さいごに
今年孵化した赤ちゃんカメは冬眠させないほうがいいそうですよ
体力的に失敗する可能性が高いからで、気温が下がってくる秋から春にかけて水槽をしっかり保温して適温を保ってあげるようにしてください。
冬眠させない場合の準備には、室内用の水槽と水温を安定させる水中ヒーター、甲羅干しのための紫外線ライトや体を温めるための亀ライトなどを準備してください。水温は24~28度に設定。
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