クサガメの甲羅が白っぽくカサカサしているのが気になる。他所の亀さんの甲羅って艶々しているよね~
自然界で暮らしているクサガメたちの甲羅が白くカサカサしてるのって見たことないですよね。たまに苔に覆われている子を見たことはありますけどね。
我が家のカメ吉の甲羅も水槽からでて甲羅干しをして乾燥してくると白くなってしまいます。なぜ、こうなるのかを説明します。
クサガメの甲羅がカサカサなんだけど!
クサガメの甲羅がカサカサになるのは、本来剥がれているはずの古い甲羅が残っている状態だからカサカサになっているんです。
これって、夏に海に行きばっちり日焼けした後の人間の皮膚と同じ状態だと思いませんか。
水ぶくれができて破れ、ボロボロと日焼けした皮が剥けるけど、キレイに剥けるわけじゃなく、どうしても残るから汚いですよね。
カメの甲羅って剥がれているの?
カメは冬眠から目覚めてから冬眠体制に入るまでの期間、甲羅の脱皮が行われています。
といっても、クサガメの場合には派手に亀甲型の甲羅がペラ~ンと剥がれるわけではなく、
チビチビ、ペリペリと少しづつ剥がれているので、室内の水槽で飼育していないと気が付かないことが多いです。
この少しづつでもキレイに剥がれていればいいのですが、根元?最後?の部分だけ剥がれきれずに残ってしまい、
次の年にまた剥がれるシーズンがやってきてしまうことが繰り返されると甲羅が汚くなってしまうのです。
知らなかった頃はミルフィーユだ~と暢気でした
甲羅が剥がれることを脱皮といいます。蛇や昆虫などの脱皮と違うから戸惑いますが、脱皮なんです。
私は、蛇の脱皮というより、人間の皮膚のターンオーバーと同じだなと思いましたよ。
新しい角質に古い角質が押し上げられて垢として剥がれる。
ね!同じでしょ
と、話が脱線しましたが、甲羅の脱皮が上手にできずに残ってしまうことを脱皮不全といいます。
クサガメの甲羅の脱皮不全って治る?
脱皮不全は分かったけどそれって治るの?
長期に渡っての脱皮不全を起こしていると、元に戻すには時間がかかりますし、状態によっては元通りにというわけにはいかないこともありますが、何もしないよりはキレイになります。
脱皮不全になる原因って
主な原因としては下記の通り
① 水槽の水が常に汚い
② 定期的に甲羅を乾燥させていない
③ ビタミンA・B群カルシウムなどの栄養の不足
④ 日光浴不足によるビタミンD3の不足
⑤ ビタミンの過剰摂取
などが掲げられます。
エサが食べきれず残ったり、糞などで水槽の水が汚れたまま数日放置していたりすると、細菌や真菌などの雑菌が増えてしまします。
カメにとっては飲料水にもなっているので、常に清潔な水にしてあげてください。
また、水槽を掃除するときに陸地などにしてる石なども洗って天日干しをして殺菌してください。
自発的に日光浴ができない環境の場合には、甲羅を完全に乾燥させるようにしてあげてください。
甲羅を乾燥させることで脱皮がスムーズに行われるようになります。
カメの専用エサなら、必要な栄養素は入っていると思いますが、確認してみてください。
私がカメ吉にあげているエサにはカルシウムが含まれていなかったので、乾燥エビをおやつにあげています。
また、時々ミミズや小魚などの生餌をあげるといいかもしれません。ビタミンAが含まれているそうです。
太陽光、自然のお日様で甲羅干しをさせてあげられるなら30分程度でいいのですが、室内で紫外線ライトの場合はもう少し長くあててあげるようにしてください。
ミミズや小魚などの生餌を与えているのにさらにビタミン剤などをエサに混ぜていると過剰摂取になってしまいます。
不足するのもダメですが、ビタミンAの過剰摂取は人間でも問題がりますので、ビタミン剤の投与には気を付けてください。
と、これまでの飼育環境を見直すことで甲羅がカサカサする脱皮不全は治すことができます。
飼育環境が悪いままですと「水かび」などのもっとひどいことになってしまいますので、気が付いたときに改善しましょうね。
クサガメの甲羅が剥がれるんだけど、剥がしていい?
カメ吉が甲羅干しをしているときに剥がれそうな甲羅を見つけると剥がしたくなってしまいます。
これ、「無理に剥がすと傷つけて出血してしまうからダメだよ」って言う人と、「ペラペラしている部分だけハサミで切ればいい」って人がいるの。
ペラペラしている所にハサミを入れて切ろうとすると、剥がれてしまうんですよ。
私はこの程度で剥がれるんならいいんじゃないかと思ってやっていました。血もでないしね。
ところで、甲羅って肋骨って聞いたから骨だと思っていたけど、皮膚なのかな・・・
亀の甲羅って骨?皮膚?
自分でも人間の皮膚のターンオーバーと同じだと思っているのに、甲羅が皮膚だと思っていなかったのはビックリ。
疑問はGoogle先生というかWikipedia辞典に解決してもらいました。
引用 Wikipedia
カメの甲羅は脊椎や肋骨と癒合した皮骨からなる甲板(骨甲板)と、鱗からなる甲板(角質甲板)の2つの甲板で構成されている。甲羅の外側の層は皮膚の一部からできていて、甲板は一枚一枚が鱗に相当する。甲羅以外の皮膚の残りの部分は、他の爬虫類のようなそれよりも小さい鱗から成る皮膚で構成される。
水棲カメはヘビのように全部を一度に脱皮することはせず、小さい部分ごとに行う。春から夏に脱皮することが多く、水中にいるときや、カメが木や石などに体がこすれて、
皮の薄いシート(薄い樹脂フィルムのかけらのように見える)が剥がれる。日の当たらない場所にいると剥けず、新陳代謝がうまく起こらないため成長せず、細菌が入って腐ってしまうため飼育している場合は剥いてあげる必要がある。
新陳代謝がうまく起こらないため成長せず、細菌が入って腐ってしまうため飼育している場合は剥いてあげる必要がある。
ってWikipediaでもいっているのでいいみたいですね
クサガメの甲羅の掃除
甲羅の掃除というか亀を洗うときに何を使うかって話になることがあります。
私は、ブラシでゴシゴシしながら「お客さん痒いとこはどこですか」って聞きながらこすっていました。
アカミミちゃんの飼い主は「え~スポンジで優しく洗ってあげなさいよ」って言われてしまった。
カメ吉とアカミミちゃんを絶対に会わせないようにしよう。
待遇の違いに嘆かれるかもしれない
さいごに
カメって何となくきれいな水の環境には住んでいない気がしていたから、多少の汚水でも大丈夫って思っていました。
こまめに水槽の水を変えていたのは、人間側の都合で夕方には水が臭くなるので耐えられないから変えていました。
これが、カメの健康を損なわずにすんでいたのかもしれません。
脱皮不全も深刻な状態ではないから、今年の冬眠の落ち葉水を試してどうなるのか今から楽しみにしています。
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